自律神経は、自分でコントロールできない神経です。
例えば、心臓は、自分で早く動かそうと思っても動きません。自律神経は脳が制御していますが、脳が疲れて、自律神経をうまくコントロールできないようになると、動悸、息切れなどの症状が表れるようになります。これが日にくると「かすみ目」になりますし、腸にくると「下痢」になったりします。こうしたストレスによって引き起こされる症状を「自律神経失調症」といいますが、これが睡眠にくると「不眠症」になってしまうのです。これが、ストレスによって不眠症になるメカニズムです。では、ストレスがかかると、みんながみんな自律神経失調症になり、睡眠障害となる可能性がありす。

 

不規則な生活をして体内時計が崩れたり、ストレスがかかったりすると「コーヒー」「タバコ」「お酒」など、嗜好品の摂取量が増えます。コーヒーの「カフェイン」、タバコの「ニコチン」はともに覚醒作用があるため、良い睡眠にとっては妨げになります。コーヒーは午前中だけ、タバコも夕食以降は控えるようにしましょう。またお酒も、基本的に睡眠にとっては良くありません。お酒を飲むと寝つきが良くなるため「寝られないからお酒を飲む」という人もいますが、実は睡眠の質は悪くなっています。

 

 

もしもお酒を飲みたいのであれば、寝る3時間前までが限度でしょう。あなたにも経験があると思いますが、アルコールには高くなった体温をグッと下げる作用があるため、飲んだ直後にかなり眠くなります。寝つきがよくなるのは、アルコールが体温を下げるからなのです。ですが、アルコールは摂取してから3時間ほどたつと、今度はアルデヒドという毒に変わります。アルコールが分解されてアルデヒドに変わると、交感神経を刺激して、体温や心拍数を上げます。寝酒をすると、ものすごく寝つきがいいかわりに、すぐに目が覚めてしまうというのは、アルデヒドが交感神経を刺激するからなのです。交感神経について簡単に説明すると、人間は交感神経と副交感神経がアクセルとブレーキのようになっていて、起きている時は交感神経、寝ている時は副交感神経がそれぞれ優位になります。お酒を飲むと睡眠の質が下がるというのは、アルデヒドが交感神経を刺激して、睡眠を妨げるからなのです。ですから、晩酌にはコツがあります。晩酌を始めると一時的に眠くなると思いますが、そこでいったん我慢をして、3時間ほどして、アルデヒドが分解される頃に眠るようにしましょう。そうすれば、寝ている間に交感神経が刺激されて、途中で目が覚めてしまうというようなことがなくなるはずです。