「人間は何時から何時まで眠るのが理想的なのか」(=睡眠のコアタイム)についてまとめておきましょう。一般的にはあまり知られていませんが、午前0時から午前6時まで6時間眠るのと、午前3時から午前9時まで6時間眠るのとでは、睡眠の効率が全然違います。この両者は、実は睡眠の質に大きな差が出るのです。例えば午前3時から午前9時まで、6時間の睡眠をとったとしましょう。先ほどお話ししたように、夢を見るレム睡眠は体内時計によって支配されているので、午前3時か午前6時、つまり朝方に向けてたくさん出るようになっています。一方、もしも3時に寝たとすると、寝てから3時間の間に深いノンレム睡眠が出てきます。つまり、午前3時から午前6時の間に、深い睡眠に入ろうとするのです。もうお気づきになったと思いますが、午前3時に寝たとすると、本来は競合関係にあるレム睡眠と深いノンレム睡眠が同時に出ようとするため、両方が不完全になってしまいます。心のメンテナンスを行うレム睡眠、脳や体のメンテナンスを行うノンレム睡眠がお互いに不完全になり、睡眠の質が悪くなると、心身のバランスを崩すことにつながりかねません。よく、「最低でも6時間は睡眠時間を確保しなさい」といいますが、何時から何時まで寝るのかで、その質は大きく変わってくるのです。

 

睡眠には「コアタイム」があります。これは「この時間に寝ているのが効果的」という時間で、様々なデータを検証すると、それは午前0時から午前6時までです。できるだけ、このコアタイムに睡眠時間を近づけることが、睡眠の質を良くするコツです。例えば、私がオススメしているように、ウィークデーの睡眠時間を4時間半に設定したとしましよう。ベストなのは、例えば午前1時に寝て午前5時30分に起きるなど、コアタイムである午前0時から午前6時の間に、スッポリ当てはめてしまうことです。また、完全に当てはめることができなくても、例えば午前2時に寝て午前6時30分に起きるなど、できるだけコアタイムに近づけることが大切です。できるだけ睡眠の開始時間を0時からずらさないこと、そして起床時間を6時からずらさないことがポイントです