眠るために、手足に熱い血液が流れ込むと、皮膚に汗をかきます。気化熱といって、汗が水蒸気になることで皮膚の体温を奪い、体の温度を下げます。ですが、湿気が多いと、この一連の流れがうまくいきません。夏場やジメジメした湿気の多い季節に眠りづらいのは、このためです。湿気が多いと、皮膚の汗がいつまでたっても乾かないため、手足の温度が下がらず、効率的に体温を下げることができなくなってしまいます。ですから、部屋をドライに保つことが、夏場の眠りには欠かせないのです。最近のエアコンは、温度管理とともに、湿度も管理できるようになっていますので、室内の温度だけでなく、湿度にも気を配り、快適に眠るための環境を整えるようにしてください。ここでは「寝る前に体温を上げる方法」についてお話しします。私が毎日実践しているのは、以下のスケジュールです。
■寝る3時間前… 「食事」を済ませる。
■寝る2時間前… 「運動」を済ませる。
■寝る1時間前… 「入浴」を済ませる。
繰り返しますが、人間は体温の落差が大きい時に眠くなるため、寝る前に人為的に体温を上げてあげれば、脳から「体温を下げなさい」という指令が出て、スムーズに眠りに入ことができます。「食事」「運動」「入浴」は体温を上げるために、とても有効なのです。まずは、食事の話から始めましよう。体温を上げるためにオススメしたいのは、夕食に鍋などの温かいもの、そしてキムチ、唐辛子など、カプサイシンを含むものを食べることです。鍋ものなどを食べると、効果的に体温が上がります。また、キムチや唐辛子の中にはカプサイシンという物質が入っていて、これは一時的に上がった体温を一気に下げる効果があります。体温を一気に上げることで、脳のセンサーが作動して、体温を下げようとするのです。そして、この体温の落差が眠気を誘います。ですから逆に、昼食に鍋のような温かいものや、唐辛子を含んだ辛いものを食べることはできるだけ避けるようにしましよう。